化粧水を1本買って、3回使ってやめた。棚の奥に、そういうボトルが眠っていませんか。
数千円が無駄になるだけならまだしも、「自分に何が合うのか」は結局わからないまま。トライアルセットは、この繰り返しを止めるための仕組みです。ただし使い方を間違えると、やっぱり何もわからないまま終わります。
7日間で分かること、分からないこと
期待値を先に揃えておきましょう。
数日から2週間で判断できるのは、刺激が出ないか、テクスチャや香りが好みか、朝の支度に組み込めるか、といったところ。逆に、長期的な肌の変化や、本製品の価格で続けられるかまでは見えません。
つまりトライアルセットは、劇的な変化を探すものではないんです。「これなら毎日続けられそうか」を確かめるためのもの。ここを取り違えると、「効果がなかった」と早々に切り上げて、実は自分に合っていた製品を手放すことになります。
使う前に、今の肌をメモする
地味ですが、これが一番効きます。
- 乾燥する部位、テカる部位
- いま使っている製品名
- 生理周期のどのあたりか
- 季節と室内の湿度
比較する相手がいなければ、変化は判断できません。「なんとなく良かった気がする」で終わらせないための、スマホのメモ1件分の手間です。
変えるのは一度にひとつ
複数のトライアルセットを同時に開けたり、化粧水と美容液とクリームを一斉に変えたり。気持ちはわかりますが、これをやると何が良かったのか特定できなくなります。
肌に合わない反応が出たときも同じ。原因が3つのうちどれか分からず、結局全部やめることになります。
1ブランドずつ、期間を終えてから次へ。遠回りに見えて、これが一番早く答えにたどり着きます。
敏感肌の傾向がある方は、顔に使う前に腕の内側で少量ためして24時間ほど様子を見る方法もあります。赤みやかゆみ、ヒリつきが出たら、期間の途中でも使用を中止してください。「もう少し使えば慣れるかも」で続けるものではありません。
期間中に見るのは「効果」より「続くか」
朝と夜で、それぞれ観察するポイントが違います。
朝なら、メイクのりに影響がないか。塗ってから次の工程まで待つ時間は許せる範囲か。夜なら、翌朝までの持ちと、ベタついて寝具が気にならないか。
そして全体を通して、工程数が今より増えていないか。増えているなら、それを毎日やる気になるか。
続かない製品は、どんなに良くても結果につながりません。見るべきは効果より、毎日やる気になるかどうかです。
申し込む前に、定期購入かどうかを確認する
ここだけは注意してください。
トライアルセットが安いとき、定期購入が前提になっていることがあります。「初回500円」の文字は目に入りやすい一方、条件は小さく書かれがちです。
注文を確定する前に、この5点を確認してください。
- 初回価格と、2回目以降の価格
- 最低継続回数の縛りがあるか
- 解約はWebで完結するか、電話が必要か
- 解約の受付期限(次回発送の何日前までか)
- 次回発送予定日
なお、通信販売にはクーリング・オフの制度がありません。返品できるかどうかは、各社が定める返品特約次第です。
単発購入なのか定期購入なのか。ここさえ押さえておけば、あとは気軽に試せます。
終わったら、次のために記録する
期間が終わったら、最初に取ったメモと見比べます。
合わなかったなら、何が合わなかったのか。刺激か、テクスチャか、香りか、手間か。良かったなら、本製品の価格で続けられるか。
この記録が効いてきます。「アルコールが入っていると刺激を感じやすい」「重いテクスチャは続かない」といった自分の傾向が見えてくると、次からの選択が一気に速くなります。
迷っている時間のほうがもったいない
成分表を眺めて悩んでいる時間より、7日間ためしてみるほうが、自分の肌については確実にわかります。少量サイズなら金額のリスクも小さく、合わなければそこで終われます。
最後にもう一度だけ。同時に複数を試さないこと、そして申し込み前に定期購入かどうかを見ること。この2つを守れば、トライアルセットは安全に使えます。
成分表示の読み方や肌質別の考え方はスキンケア製品の選び方に、季節の切り替わりで乾燥が気になり始めたら秋冬の乾燥対策にまとめています。肌トラブルが続くときは、製品を変え続けるより皮膚科を受診したほうが早いこともあります。