「ハリのある印象へ」「年齢を感じさせない肌に」。
こういうコピーを並べて比べても、選べません。ぜんぶ同じことを言っているように見えるからです。
決め手になるのは、実はもっと素っ気ない部分。言葉の定義と、パッケージの表示です。
※本記事は一般的な情報の整理であり、効果を保証するものではありません。肌に合わない場合は使用を中止し、トラブルが続くときは皮膚科医にご相談ください。
「エイジングケア」は若返りのことではない
化粧品でいうエイジングケアとは、年齢に応じたお手入れという意味です。若返る、シワが消える、という意味ではありません。
化粧品にできるのは、うるおいを与えて肌を整えること、乾燥による小ジワを目立たなくすること。この範囲です。
定義を知っていると、広告の見え方が変わります。劇的な変化をうたう表現に出会ったとき、一歩引いて見られる。むしろ誇張しない製品のほうが信頼しやすい、という判断もできるようになります。
表示で見るのは2か所
「医薬部外品(薬用)」かどうか
シワ改善や美白(メラニンの生成を抑え、シミ・そばかすを防ぐ)をうたえるのは、厚生労働省が認めた有効成分を規定量配合した医薬部外品だけです。
パッケージや公式サイトで、「医薬部外品」「薬用」の表示があるか。有効成分として何が書かれているか(ナイアシンアミド、トラネキサム酸、レチノール類など)。この2つを見ます。
「シワ改善」と書けている製品は、その表示の裏に承認があるということです。
保湿成分がどれだけ入っているか
年齢肌の悩みの多く——乾燥による小ジワ、くすみ、ごわつき——には乾燥が関係しているとされています。セラミド、ヒアルロン酸、コラーゲンといった保湿成分がどのあたりに書かれているか。全成分表示は配合量の多い順なので、前半にあるかどうかで見当がつきます。
悩みは、ひとつに絞る
| 気になること | 見るところ |
|---|---|
| 乾燥による小ジワ・カサつき | 保湿力重視。クリームやオールインワンで油分も補う |
| ハリ不足・フェイスラインのゆるみ感 | 保湿+ハリケアのシリーズ。続けやすい使用感か |
| シミ・そばかすを防ぎたい | 美白有効成分配合の医薬部外品+日中の紫外線対策 |
| 表情ジワが気になる | シワ改善有効成分配合の医薬部外品という選択肢 |
「全部気になる」場合も、いちばん気になるものから。対象を絞ったほうが製品も選びやすく、変化の確認もしやすくなります。
現品で揃えると1万円を超えることもある
エイジングケアのラインを現品で揃えると、数千円から1万円以上になることも珍しくありません。合わなかったときの損失が大きい。
だからこそ、7日から2週間程度のトライアルセットが用意されています。使い方のコツは4つ。
ライン一式で試す
化粧水だけ、クリームだけでは、シリーズ通しての相性が分かりません。
最低1週間、毎日使う
数回では使用感しか判断できません。
見るのは3点
刺激やかゆみが出ないか。ベタつきや香りが好みか。朝のメイクのりはどうか。
合わなければ現品は買わない
トライアルの目的は相性確認です。ここで引き返せるのが最大の利点。
複数ブランドを試すときは、同時に使わず1ブランドずつ。トラブルが出たときに原因が分からなくなります。
数千円の失敗を、数百円で回避する
現品を買って合わなかったときの損失と、トライアルで確かめる手間。比べるまでもありません。
しかも1週間あれば、刺激の有無も、続けられそうかも、だいたい見当がつきます。
申し込む前の確認事項はトライアルセットの使い方に。とくに定期購入の条件は、注文を確定する前に見ておいてください。
続けられるかどうかも、選定基準
どんなに評判が良くても、価格や手間の面で続かなければ意味がありません。
月あたりのコストが無理のない範囲か。ステップ数が生活に合うか(忙しいなら2〜3ステップやオールインワンも選択肢)。定期購入なら、解約条件を確認してから。
エイジングケアは、過度な期待も過度な不安も要りません。表示を見て、悩みをひとつに絞って、1週間ためす。この順番なら、高い買い物で失敗するリスクはかなり下がります。
季節の変わり目で乾燥が気になり始めたら、秋冬の乾燥対策もどうぞ。