朝、布団の中から手を伸ばしてカーテンを開ける。夜、暖かい布団から出て照明を消しに行く。

こういう小さな面倒が、数千円で消せます。しかも工事不要、賃貸OK。ただ種類が多いので、最初の1台を外すと「便利さを実感できないまま放置」になりがちです。

何ができるのか

家電の遠隔・自動操作。外出先からエアコンをつける、時間指定で照明を切る。

音声操作。「電気を消して」で照明が消える(スマートスピーカー連携)。

物理的な自動化。カーテンの自動開閉、壁スイッチの自動押下、鍵の自動施錠。

見守りと防犯。屋内カメラ、開閉センサー、人感センサー。

そして温湿度の管理。温湿度計と連動してエアコンや加湿器を自動で動かす。

「自動化」は条件を書くこと

スマートホームの中心はアプリ上のルール設定です。時刻、位置情報、センサーの値、他のデバイスの状態。これらを条件にして動作を決めます。

「平日7時にカーテンを開ける」は時刻が条件。「家を出たらエアコンを切る」は位置情報。「湿度が40%を下回ったら加湿器をつける」はセンサー。プログラミングの知識は要りませんが、条件を思いつけるかどうかが満足度を決めます。

動かないときの原因はだいたい3つ

Wi-Fiが届いていない、電池が切れている、ハブとの距離が遠い。トラブルの大半はこのどれかです。

裏を返せば、設置場所を最初に考えておけば、ほとんどのつまずきは避けられます。

最初の1台は「毎日の面倒」から選ぶ

満足度が高いのは、毎日発生する小さな面倒を消すデバイスです。自分の生活でどれが当てはまるか。

毎日の面倒最初の1台の候補
リモコンがあちこちに散らばっているスマートリモコン
エアコン・照明の消し忘れが多いスマートリモコン or スマートプラグ
朝カーテンを開けるのがつらいカーテンの自動開閉デバイス
壁スイッチの照明を自動化したいスイッチを物理的に押すロボット
鍵の閉め忘れが不安スマートロック
ペット・子ども・高齢家族の様子が気になる屋内カメラ

迷ったらスマートリモコンが定番です。日本の住環境は赤外線リモコンの家電が多いので、1台でテレビ・エアコン・照明をまとめてスマホと音声に載せられる。費用対効果が最も高い。

プラグとリモコンで迷うなら、スマートプラグ・スマートリモコンの選び方で違いを整理しています。

買う前の4つの確認

賃貸で使えるか

主要なデバイスは両面テープか置くだけなので、たいてい問題ありません。ただしスマートロックはドアの形状で取り付け可否が分かれるので、対応確認が必須です。詳しくはスマートロックの選び方へ。

音声アシスタントに対応しているか

すでにAlexaやGoogleアシスタント、Siriを使っているなら、その環境に対応しているかを見てください。音声操作は快適さの核になります。

Wi-Fiが2.4GHz帯でつながるか

多くのデバイスは2.4GHz帯にしか対応していません。ルーターが5GHz専用になっていないか、設置場所に電波が届くか。加えて、単体でWi-Fi接続できずハブ(中継機)が必要な製品もあります。製品ページの「ハブ必須かどうか」は見落としやすいところです。

同じメーカーで揃えられるか

スマートホームが本領を発揮するのは連携したときで、その連携はメーカーのアプリ内で完結するのが一番簡単です。最初の1台の時点で、そのメーカーにカーテン・スイッチ・カメラ・センサーが揃っているかを見ておくと、拡張がスムーズになります。

一式そろえない。1台から

失敗する人は、最初に何万円分も買って持て余します。

まず1台だけ買って、生活が変わる感覚を確かめる。次に自動化ルールを1つだけ作る(「平日7時にカーテンを開ける」「外出したらエアコンOFF」など)。それが良ければ、同じメーカーで拡張する。

この順番なら、合わなかったときの損失が数千円で済みます。

増やすほど、電池の管理が増える

センサーやリモコン類は電池で動くものが多く、台数が増えるほど交換の手間も増えます。アプリで残量を確認できる製品なら、切れる前に気づけます。

同じメーカーで揃えると管理画面が1つにまとまるので、この点でも楽になります。

引っ越すときはどうなるか

両面テープや置き型の製品は、外して持っていけます。賃貸で導入しやすい理由がここにあります。

ただしスマートロックだけは、次の物件のドアで使えるとは限りません。取り付け方式がドアの形状に依存するためです。転居の予定があるなら、ここは織り込んでおくといいでしょう。

効果はその日のうちにわかる

スマートホームは、レビューを読み比べても実感が湧きません。逆に、1台入れれば効果があるかどうかはその日のうちに分かります。

数千円で試せて、合わなければそこまで。始めるハードルとしては、かなり低いほうです。

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価格や対応状況は製品ごとに違うので、購入前に公式サイト・販売ページの最新情報を確認してください。

導入後に電気代がどう変わるかはスマートホームで電気代は下がる?にまとめています。