防犯グッズを検索して、カメラやセンサーの価格を見比べている。もしそうなら、順番が逆かもしれません。

一人暮らしの防犯は、お金をかける前にできることのほうが多い。しかも効果が確実です。優先順に並べます。

いちばん効くのは、実は物件選び

すでに住んでいるなら飛ばして構いません。ただ、これから決めるならここが最大の分岐点です。あとから変えられないので。

見ておきたいのは、オートロックの有無、2階以上かどうか、エントランスや共用部に死角がないか、周辺に街灯があるか。そしてモニター付きインターホンがあるか。ドアを開けずに相手を確認できるかどうかは、思っている以上に大きい。

もうひとつ、管理の状態も見てください。ゴミ置き場や掲示板が荒れている物件は、管理が行き届いていないサインです。

そして内見は夜にもう一度行く。昼と夜で印象が変わる物件は珍しくありません。

費用ゼロで、いちばん効果があること

施錠です。

侵入手口として、鍵のかけ忘れによるものは無視できる割合ではありません。「ゴミ出しの数分だから」「ベランダだから」で開けたままにする。これが典型です。

短時間の外出でも必ず施錠する。在宅中も玄関を閉める。窓とベランダも同じ。これだけで防げるケースがあります。お金は1円もかかりません。

次に、住所や名前が外に漏れる経路を塞ぎます。表札に氏名を出さない(部屋番号だけで足ります)。郵便物を溜めない。宅配伝票は氏名・住所が見えない状態で捨てる。SNSに窓からの景色や最寄り駅、行動パターンを載せない。

そして在宅を装うこと。侵入を試みる側は、まず留守かどうかを見ています。夜間の外出中も照明を点けておく、洗濯物の干し方に配慮する、旅行中も郵便を溜めない。

賃貸でも足せるもの

原状回復さえできれば、賃貸でも使える製品はあります。

貼り付け式の補助錠、窓の防犯フィルム、開閉センサー、置き型の室内カメラ、ドアスコープカバー、ベランダに敷く防犯砂利。どれも工事や穴あけが不要です。

ただし玄関ドアの外側に何かを付ける場合、共用部の扱いになることがあります。契約内容や管理会社の方針は先に確認してください。

機器は「基本ができてから」

スマート機器が効くのは2点です。不在時に状況が分かること、そして不在に見せないこと。

照明をタイマーやスマートプラグで点灯させると、決まった時刻に部屋が明るくなります。ただ毎日同じ時刻だと機械的に見えるので、時刻を少しずらせる製品のほうが自然です。仕組みはスマートプラグ・スマートリモコンの選び方に。

開閉センサーは、窓やドアが開いたらスマホに通知が来ます。異常に早く気づけるという意味で効きます。室内カメラは外出先から確認でき、ペットの見守りと兼ねられる。ただし来客が映る位置や共用部を撮る向きは、プライバシーの観点から避けてください。

スマートロックについては、防犯上の価値がオートロックによる締め忘れ防止にあります。さきほどの「施錠の徹底」を、意志ではなく仕組みで実現できる。ただし鍵そのものの強度が上がるわけではありませんし、電池切れと締め出しへの備えは必須です。

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宅配と訪問への対応

一人暮らしで判断を迫られる場面です。

ドアを開ける前に、必ずモニターかドアスコープで確認する。心当たりのない訪問には応じない。宅配ボックスや置き配を使えば、対面の機会そのものを減らせます。応対するときはチェーンをかけたまま。

業者を名乗る訪問で事前連絡がないなら、その場で開けず管理会社に確認を。「今開けないと迷惑がかかる」と感じさせる話し方をされても、確認を優先して構いません。

上から順にやればいい

費用の低い順に並べました。上4つは今日から無料でできます。

機器は基本の習慣を補うものです。順番を守れば、お金をかけずに防げる部分がかなりあります。