「読み放題に入ったのに、読みたかった本が対象外だった」

電子書籍でいちばん多い後悔です。サービスの数が多くて選べない、という以前に、タイプの違いを知らないまま契約してしまうのが原因。

整理すると、電子書籍サービスは2つしかありません。

買うか、借りるか

ストア型

は、紙の本と同じように1冊ずつ購入します。買った本は自分のライブラリに残り、いつでも読み返せます。

読みたい本が決まっている人、お気に入りを何度も読み返す人、漫画を集めている人向け。選ぶときは、自分がよく読むジャンルの品揃え、セールやポイント還元の傾向、アプリの読みやすさを見ます。

読み放題型

は、月額で対象作品が読めるようになります。雑誌・実用書・漫画など、サービスごとに強いジャンルが違います。

雑誌を複数誌読む人、ジャンル問わず乱読したい人、新しい作家を開拓したい人向け。ただし冒頭の落とし穴があるので、契約前に読みたい本が対象か検索する。これだけは省かないでください。

読み放題の対象は入れ替わる

契約した時点で読めた本が、翌月には対象から外れていることがあります。出版社との契約が期間で区切られているためです。

「あとで読もう」と積んでおくと消えます。読みたいものが決まっているなら、その月のうちに読み切る前提で使うのが安全です。

同じ作品でも巻ごとに扱いが違う

シリーズものは、1〜3巻だけ読み放題で、続きは購入というパターンが多くあります。検索で作品名がヒットしても、全巻読めるとは限らない。

無料で入り口を作り、続きは買ってもらう設計なので、これ自体は悪いことではありません。ただ「読み放題に入れば全部読める」という期待だけは外しておいてください。

選ぶ3ステップ

この1〜2か月で読んだ本を思い出す

読書スタイル合うタイプ
月に1〜2冊、読みたい本が明確ストア型
雑誌や実用書を広く浅く読み放題型
漫画を長期シリーズで集めるストア型(ポイント還元重視)
漫画をとにかく大量に読む読み放題型+ストア型の併用

メインで使う端末を決める

スマホ・タブレットで読むなら、ほとんどのサービスが対応しています。アプリの操作性(ページ送り、しおり、検索)は無料本で試せます。

電子書籍専用端末(E Ink端末)は目が疲れにくい反面、特定のストアと紐づいていることが多い。つまり端末を先に買うと、実質的にストアも決まります。

長文の小説やビジネス書を大量に読むなら端末から、漫画・雑誌中心ならタブレットから考えるのが合理的です。

「やめるとき」を先に確認する

見落とされがちですが、ここが一番大事かもしれません。

ストア型で購入した本は、「そのサービス内で読む権利」であることが一般的です。規約やサービス終了時の対応(ポイント返還など)を確認しておきましょう。運営歴の長い大手を選ぶのは、この点で合理的です。

読み放題型は、解約すると読めなくなります。読んだ内容をメモに残す習慣があると、解約後も学びが残ります。

端末に落としてあるファイルも、解約後は開けなくなるのが一般的です。オフライン保存は「持ち歩ける」という意味であって、「手元に残る」という意味ではありません。

結局、併用に落ち着く人が多い

よく読むジャンルはストア型で購入し、雑誌と話題の実用書は読み放題型でカバーする。この形に行き着く人が多くいます。

ただし最初から両方契約する必要はありません。まずどちらか片方を無料トライアルや無料本で試して、自分の読書量を把握してから。その順番なら無駄がありません。

月に何冊読めば元が取れるか

読み放題の損得は、単純な割り算で見えます。月額を、自分がふだん買う本の平均単価で割る。その冊数を毎月読めるなら得、読めないなら買ったほうが安い。

雑誌は単価が高いので、複数誌を読む人ほど早く元が取れます。逆に月1冊のペースなら、読み放題より購入のほうが合理的です。

支払いの入口で金額が変わることがある

アプリ内課金から申し込むと、公式サイトで直接契約するより高くなる場合があります。アプリストアの手数料が上乗せされるためです。同じ内容なので、申し込む前に両方の価格を確認してください。

検索は5分で終わる

読みたい本を3冊思い浮かべて、各サービスで検索する。ストア型なら在庫と価格、読み放題型なら対象かどうか。

これだけで、冒頭の後悔はほぼ防げます。セールやラインナップは変動するので、登録前に公式サイトで最新情報を確認してください。

契約が増えてきたらサブスクの見直し方もどうぞ。

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